ルビー＆イエローダイヤモンド

本日は、お得意様のオーダー作品を。
以前当店でご購入頂いていた非加熱のルビーをリングに。

非加熱のルビーとは、通常、ルビーやサファイアに施される
加熱処理（色を安定させたり明るい色にするための処理で業界内では、
一般的に認められている処理）をしていない大変珍しい物です。

今回はルビーの周りにダイヤを
パヴェ（敷き詰めた留め方、フランス語で石畳という意味）にした、
割とオーソドックスなデザインですが、
アクセントにピンクダイヤをランダムに留めてゴージャスに完成。
地金も豪華にPt900。

実物大で描いたデザイン画はこちらです。

これが出来上がった時、眩しい程の輝きは勿論、
ルビーの深い深い赤が妖艶で、圧巻でした。まさにハイジュエリー！
このお客様も親子で宝石コレクターでいらっしゃって
長年当店を愛用頂いております！

とても可憐で素敵な母娘様。
これだけのハイジュエリーをなんなく、こなしていて
例えれば、和服が似合う凛とした印象。
ジュエリーショップに生まれ幼い頃から慣れ親しんでいても
私には到底適わぬ品格ですw

そして、つい最近も、今度は娘さまからオーダー頂いたハイジュエリー。
イエローダイヤのペンダントです。
ダイヤモンドのカラーグレードはアルファベットのDからZまであり、
DからZに向かってどんどん色は黄色くなります。
一般的には無色透明のものが高級な物とされてますが、
Zより黄色いものはカラーグレードにFancyという名前がつき、
希少性が高くなります。
この石はFancy Intense Yellowというカラーグレードで
イエローダイヤの中でも特に色が濃く、彩度も高い希少性の高いものです。

デザインはこちらもシンプルにメレダイヤモンドで囲み
センターのイエローダイヤを引き立たせたデザイン。
地金は基本がPt900ですが、センターのイエローダイヤを留めた爪は
石の色に合わせてK18YGでつくりました。

こういった希少な石を仕入れる事において、実は当店最も得意とします。
長年父が国内外で培っている御陰で様々な国の
バイヤーさん達からいち早く直接仕入れる事が出来るのです。
そもそも、父こそ部類の宝石コレクターで鑑定士＆デザイナーなので(笑）
７０歳を過ぎた現在、命に関わる大病し、入院中であった時ですら
お店と宝石のことばかり心配してました。
父は生涯宝石に捧げると思います（笑）

GIA鑑定士であり、デザイナーである弟は、その大きな背中を見て育ち
今、懸命に父をライバルにw精進しているわけです。
共にアクセサリーで関わっている私が言うのも何ですが、
地球上にこんなに美しい”石”が存在し、
その”石”は輝き放つまでに様々な物語があり、
ストーンパワーが宿り心豊かにしてくれる。
ただの贅沢品ではないのだとつくづく思います。
宝物。なのです。
それを教えてくれているのは、まぎれもなく、両親です。

なんだか、だんだん感慨深いモードになってきましたのでw
今日はこの辺で！


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